平成11年式 TOYOTA HILUX
車検でお預かりしました
ミニトラックと言えばハイラックスみたいなところもありますかね
人気車種です。チャネリングにエアサスなんていう過激なカスタムカー
もかなり存在してますね
いつもの様に下廻り洗浄してリフトアップして各部点検です
スンマセン画像取忘れました
12万kmの走行距離ですが、大変程度がいいのです
フロントアクスル ステアリング ブレーキ関係の故障個所もなく
大変安定しております
さすがトヨタさんというところでしょうか!
ただ、電装備品、スモール球 やヘッドランプ球は何かの社外品に交換してあるので
車検不可です。この辺は正規の物にしなければなりません
あと、テールレンズも社外品になってます
基本的にテールレンズはウインカーは橙色 ブレーキは赤色 バックランプは白色と決まってます。(相当な旧車はやアメ車はちょっと違いますが)
このハイラックスのテールレンズ、一見その通りになっていて問題無いように見えますが
ウインカー球とバックランプ球の間に仕切り板がありません
これだとウインカーとバックランプが混じった色として点灯するため車検不可となります
社外品だとこういう物が結構あります。必ず仕切り板の有無を確認しなければなりません
大丈夫だと思って交換したのにー 純正品も捨てちまったぜー みたいな
これだけで、乗れない車となってしまします。
幸いオーナーさんは純正品を取っておいたので交換します。
その他フロント、リヤ共に4インチ位車高を落としてあるので
構造変更はしなければいけませんね。
車検時の構造変更とは
構造等変更検査
1.
登録を受けている自動車について、車両の長さ、幅、高さ、乗車定員、最大積載量、車体の形状、原動機の型式、燃料の種類、用途、等に変更を生ずるような改造をしたときは、使用者は使用の本拠の位置を管轄する運輸支局又は自動車検査登録事務所に自動車を提示して構造等変更検査を受けなければなりません。
と、なっております
今回のハイラックスも全高の変更がありましたので車検と一緒に構造変更します
まず初めに車検ラインを通して車検に合格させます
その後測定ラインというところに入って全長を測ったり重量を測定したりして
車検証のもとにになる書類を作ってもらいます。
で、ここで問題発生!
車検証の全長より実車の全長が2cm長いことが判明
なんてこっちゃ
車検証の全長が470cmなのに対して、実車が472cm
ハイラックスは小型貨物なので最大全長は470cmまで、これを超えると普通貨物 11ナンバーになってしまいます
11ナンバーだと自賠責は高いは高速料金は高いはでいいことありません
なんとしてでも44ナンバーで構造変更したいのです
イロイロ策を考えます。
ふとフロントの下側をのぞいたらバンパーステーを少し前側にずらして取り付けているのを発見!
これで全長が2cm長くなってたんです。なんて微妙なことしてあるんでしょ~
何とか元の位置にバンパーずらして全長はOk!
さらに検査官から指摘が
これで無事終了と思っているところに検査官からこれダメじゃないの一言
どんな車の最低地上は9cmと決まってます。(一部違いもありますが)
ここ、9cmないんじゃないの?これちょっと・・・言い出しました
何を今さら言ってるんじゃい検査官さん
以前ちゃんと確認取ったぜって言っても腑に落ちない様子です。
保安基準の最低地上高の定義の中の除外するものの内容が以下
a) タイヤと連動して上下するブレーキ・ドラムの下端、緩衝装置のうちロア・アーム等の下端
b)自由度を有するゴム製の部品
C)マッド・ガード、エアダム・スカート、エア・カット・フラップ等であって樹脂製のもの
この様になっております
この中でリーフの下端はa)のロア・アームと同じものとみなし、最低地上高の測定部分より除いても良い
という結果になっております
ちゃんとお偉いさんに確認とれてますよ。って言いまして納得していただきました
なんで、こちらが教えてあげるんだろーなんて思いながら
無事構造変更検査も終了です
改造車両もちゃんとした手続きをすれば
改造の内容の差はありますが、車高を落としただけでも改造車両です。
でも、このようにちゃんとした手順で作業をしていけば
ちゃんと車検に合格した車となるわけです
スタイルは求めたいけど、車検が通らなくなるのはちょっと・・・
なんて方結構いらっしゃると思います
相談してみてください
いろんなやり方あります
個性的な車がない世の中です
カッコいい車ってステキじゃないですか!