エンジンルームから変な音がする
今回お預かりしたのはH16 105,000kmのパッソです。
エンジンルームだと思うけど何か変な音がするんだよね。とお客様からお電話です。
これだけの情報ですとなかなか不具合部分の特定ができないので、簡単な問診をします。
止まっているときですか?止まった状態でエンジンはかかっていますか?オートマはDレンジに入れているときですか?
走行中ですか?など、なるべく例を出してお客様がわかりやすい様に聞いていきます。
なかなか異音の特定は難しいです。
いろいろお話をお聞きすると走っている時だいたい40km位のスピードで音がする様だ。ということがわかりました。
次にお聞きしたのは「どんな音ですか?」ですが、これがなかなか難しい。音って人によって聞こえ方が全然違いますから。
我々整備士は長年の経験から音の種類で大体の故障個所の特定はできます。今回は グオングオン みたいな音ということでした。
この答えはかなりわかりやすかったです。90%以上ハブベアリングという部品の劣化だと確定できます。お客様にはエンジンルームから聞こえる音でしたが、実際には足廻りから出ている音だったんですね。
フロント右ハブベアリングの交換
リフトアップして右側ナックルASSYを取り外します。この部品の中心にハブベアリングが組み込まれてます。
取り外したナックルです。この中のベアリングをプレスを使って交換です。
綺麗な銀色の物がハブベアリングです。どんな物でも回転する部分にはベアリングという部品が使われております。当然すべての車にあります。ハイブリットの最新車両にも
ありますよ。何十年たってもこういう基本的な部分は変わっていないのが車です。
ベアリング交換後もとに形に組み上げていき作業は終了です。見事異音は無くなり静かになりまた!修理完了です。
最新テスターでも分からない事があります。
最近の車は診断機で車の状況が即座にわかる様になっていますが、やっぱり「音」とか「臭い」とかは人間でしかわからないと思います。
こういった所に自動車整備士の技術が必要になってくるのですね。
今回の作業は
工賃10,800円+部品4,750円 計17,015円 となっております。
この度の整備のご依頼誠に有難うございました。